マッチングアプリのプロフィール文は「1行目」で決まる——元運営が見た、読まれない自己紹介の共通点

プロフィール・写真

プロフィール文を何度も書き直しているのに、マッチしない。

「趣味はカフェ巡りと映画です。よろしくお願いします」——丁寧に書いたはずのその文章、実は1行目の時点で読むのをやめられているかもしれません。

僕はマッチングサービスの運営側に9年いて、男女数千人分の「選ぶ・選ばれる」を画面の向こうから見てきました。この記事では、運営側からしか見えなかった「女性がプロフィール文をどう読んでいるか」の実態と、今日から直せる書き方をまとめます。

女性はプロフィール文を「読んで」いない

まず前提から。多くの男性が誤解していますが、女性はあなたのプロフィール文を上から下まで読んでくれません。

理由は単純で、女性の受信箱には毎日、大量のアプローチが届いているからです。あなたが「いいな」と思って丁寧に書いた1通・1プロフィールは、女性側から見れば「今日届いた何十件のうちの1件」。この非対称を理解していないと、どれだけ文章を磨いても空振りします。

大量に届くものを、人はどう処理するか。冒頭だけ見て、読むか捨てるかを決めるんです。メールと同じです。

つまり、勝負はほぼ1行目で終わっています。

運営側で見えていた「読まれない自己紹介」の共通点

9年間で無数のプロフィール文を見てきて、読まれない(=マッチしない)自己紹介には、はっきりした共通点がありました。

1. 定型文で始まる

「はじめまして。プロフィールをご覧いただきありがとうございます」

礼儀正しい。でも、この書き出しは存在しないのと同じです。全員が同じことを書いているから、女性の目には「その他大勢」のフォルダに直行する。読み手の立場では、100件のうち80件がこの書き出しです。

2. スペックの羅列

「都内在住、営業職、年収○○万円、趣味はゴルフ」

事実の列挙は、プロフィール項目(属性欄)を読めばわかることです。文章欄でまで繰り返すのは、貴重な「人柄を見せる場所」を捨てているのと同じ。運営側のデータで言えば、女性が自己紹介文で読んでいるのは「この人はどんな人か」が伝わる部分だけでした。スペックではなく、人となりです。

3. 「面白くない」

身も蓋もない言い方ですが、女性会員が男性プロフィールを即スルーする理由を一言でいうと「面白くない」でした。

誤解しないでほしいのは、お笑い的な面白さは要らないということ。必要なのは、読んだときに人柄が浮かぶ「面白い風」の書き口です。自慢話ではなく、その人らしさがにじむ一文。これがある人とない人で、その先を読んでもらえる率は目に見えて違いました。

1行目に何を書くべきか

では、どう直すか。原則はひとつだけです。

1行目で「他の男と違う」と思わせる。

凝った文章はいりません。順番を変えるだけでも効果があります。

– ❌「はじめまして。誠実な出会いを探しています」 – ⭕「休日の朝、自分で淹れたコーヒーを飲みながら計画を立てるのが一番好きな時間です」

– ❌「プロフィールをご覧いただきありがとうございます」 – ⭕「『初対面なのに話しやすい』と言われることが多いです。たぶん、聞くのが好きだからだと思います」

ポイントは3つ。

1. 場面が浮かぶこと(行動や情景で書く。形容詞で盛らない) 2. 人柄が伝わること(何が好きで、どんなテンポで生きている人か) 3. 定型のあいさつから始めないこと(あいさつは書くとしても2行目以降へ)

1行目で「お、この人はちゃんと自分の言葉で書いている」と思わせれば、その先の文章もスペックも、ようやく読んでもらえます。逆に言えば、どれだけ中身を作り込んでも、1行目が定型文ならそこまで届きません。

元運営の視点:プロフィール文より先に効く要素もある

正直に言うと、プロフィール文はマッチ率を決める要素の一部です。運営側の体感では、第一印象の大部分は写真で決まり、文章はその次に「読むに値する人か」を判定する材料でした。

だから、文章を10回書き直す前に、写真が自撮りのキメ顔になっていないかを先に確認してください(これは別の記事で詳しく書きます)。そのうえで、1行目を自分の言葉に差し替える。この順番が、運営側から見て一番効率のいい直し方です。

まとめ——今日やること

1. 自分のプロフィール文の1行目を見る。「はじめまして」「ご覧いただき〜」で始まっていたら、その行を削除 2. 代わりに、自分の日常の一場面か、人からよく言われることを1行目に置く 3. スペックの羅列は属性欄に任せ、文章欄は「人柄がにじむ話」に使う

プロフィールは、あなたの価値を盛る場所ではなく、見せ方のズレを直す場所です。マッチしないのはあなたの価値が低いからではなく、見せ方が市場とズレているだけ——これは9年間、画面の向こうで何度も確認してきた事実です。

> 連載「運営時代に見た男たち」をnoteで書いています

> どのアプリで戦うかで難易度は変わります。30代男性向けアプリ比較は近日公開予定です。

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