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マッチングサービスの運営を9年やっていました。佐伯です。
清潔感の記事は、検索すればいくらでも出てきます。読んでみると、書いてあることはだいたい同じです。髪、肌、歯、爪、香り、髭。どれも間違ってはいません。
ただ、どれも同じ扱いで並んでいます。優先順位が書かれていない。
全部を一度に直せる人はいません。だから多くの人が、いちばん取り組みやすいところから手をつけて、いちばん減点されている場所を放置したままになります。
運営には、女性から不満や退会理由が毎日届いていました。そこには明確な偏りがありました。今日はその順番の話をします。
そもそも「清潔感がない」とは何を指していたのか
先に言葉の定義をはっきりさせます。
女性が「清潔感がない」と言うとき、それは「汚れている」という意味ではありませんでした。
不潔な人はほとんどいません。毎日風呂に入って、洗った服を着ている。それでも「清潔感がない」と言われる。ここに全員が混乱しています。
運営に届いていた声を突き詰めると、意味していたのはこれでした。
手入れをしていない、です。
センスが悪い、ではありません。この二つはまったく別のことです。センスは好みの問題なので、合う人と合わない人がいます。でも手入れは、相手のために時間を使ったかどうかに見えてしまう。だから減点の理由になります。
元運営の視点: この違いを理解すると、やることが一気に絞れます。おしゃれになる必要はありません。「手を入れた形跡」を作ればいい。方向がまったく違います。
女性が減点していた順番(運営に届いた声の多い順)
ここからが本題です。運営に届いていた声を、多かった順に並べます。
1位 匂い
これが圧倒的でした。体臭、口臭。ここまでは想像がつくと思います。
問題はその次です。「香水がきつい」という声が、体臭と同じくらい多かった。
つまり、ケアをしていない人だけでなく、ケアをしているつもりの人も減点されていた。もったいない話です。量と場所とタイミングを間違えているだけで、意識は高いのに評価が下がっている。
匂いは自分では絶対に気づけません。しかも誰も指摘してくれない。だから一番放置されます。
(つけ方の正解は香水のつけ方の記事にまとめています)
2位 髭
意外に思われるかもしれませんが、髭は上位でした。
多かったのは「ジョリジョリした」という声です。剃っていないのではなく、朝は剃ったのに夕方には生えてきている状態を指しています。
仕事終わりに会う約束が多い人ほど、ここに引っかかっていました。本人は朝の自分を基準にしているので、そのことに気づいていません。
そして髭は、写真では絶対に伝わりません。会って距離が近づいたときにだけ評価される。だからマッチはするのに続かない、という形で表れます。
(残す場合の線引きは無精髭の整え方の記事に書いています)
3位 肌
テカリ、乾燥して粉をふいている、剃り跡の赤み。
肌は面積が広いので、本人が思っている以上に印象を左右します。とくに照明の下で会う夜のデートでは、テカリが目立ちます。
これも指摘されません。女性は黙って評価を下げます。
4位 手元と爪
見落とされがちですが、食事中は必ず手元が視界に入ります。
伸びた爪、ささくれ、指毛。この3つは、テーブル越しに何十分も見られています。
顔よりも近距離で、長時間見られている部位だと考えた方がいい。それなのに、鏡の前でチェックする人はほとんどいません。
5位 服のシワと靴
服そのもののセンスではなく、シワと靴の状態でした。
シワの寄ったシャツ、汚れたままの靴。ここも「センスが悪い」ではなく「手入れをしていない」に分類されます。
高い服を着る必要はありません。むしろブランドが大きく出た服や尖った革靴は、評価が割れていました。シンプルで、手入れされている。これが最も外しません。
顔の作りは、ほとんど関係なかった
ここは正直に書きます。
「自分はブサイクだから清潔感を出しても無駄だ」と考える人がいます。運営で何千人分もの結果を見てきた立場から言うと、これは事実と違います。
顔の造形が整っていても選ばれない男性は普通にいました。逆に、造形の話をすれば平凡でも、途切れずに会えている男性もいた。
差がついていたのは、上に挙げた5つです。どれも生まれつきではなく、あとから手を入れられる部分でした。
言い方を変えると、顔は変えられませんが、清潔感は買えます。時間か、お金か、そのどちらかで。
元運営の視点: 見た目が結果に与える影響は、体感で8割以上あります。ただしその「見た目」の中身は、顔の造形ではなく手入れの総量でした。ここを取り違えると、努力の方向がずれます。
今日できること、1ヶ月かかること、半年かかること
順番がわかったところで、次は時間軸です。清潔感は、かかる時間で3つに分かれます。
今日できること(費用ゼロ)
- 爪を切る
- 指毛と鼻毛を処理する
- シャツのシワを伸ばす
- 靴を拭く
- 髭を剃る、または長さを揃える
全部やっても30分かかりません。そして明日のデートに間に合います。
まずここからです。ここを飛ばして高い服を買いに行く人がいますが、順番が逆です。
1ヶ月かかること
肌と、髭の運用です。
肌は洗顔のあとに保湿を1回入れるだけで変わりますが、変化が見えるまでに数週間かかります。髭も、伸ばすか剃るかを決めて、2日か3日に1回のペースを作るまでに時間がいります。
つまり習慣にする期間が要る、ということです。
半年かかること
そして、どうしても時間がかかるものがあります。
髭を薄くする。体毛を減らす。肌質を変える。薄毛に対処する。
これらは今日どうにかなりません。ただし、一度対処すると、その後は毎日の手入れが要らなくなるという性質があります。
ここが重要なところで、清潔感の一番の敵は「続かないこと」です。だから、続けなくて済む状態を作る方が、結果的に楽になる人がいます。
「続かない」を、設計で解決する
正直に書きますが、ここまで読んで「毎日やるのは無理だ」と感じた人は多いと思います。
僕もそう思います。実際、運営時代に見てきた男性の大半が、この維持で脱落していました。
だから発想を変えます。意志で続けるのではなく、続けなくていい状態を作る。以下は、そのための選択肢です。
髭を毎朝剃るのをやめたい場合
夕方のジョリジョリが指摘されていた人には、髭そのものを減らすという手があります。
MEN’S TBCは美容電気脱毛(スーパー脱毛)という方式で、毛を1本ずつ処理していきます。医療脱毛とは仕組みが違い、狙った毛だけを選べるので「鼻下だけ残す」「輪郭を作る」といった調整ができます。
はじめての人向けにヒゲ脱毛体験コース(スーパー脱毛130本+無料カウンセリング)が1,000円で用意されています(2026年8月時点・公式サイト表示)。時期によってキャンペーン価格になることがあるので、金額は必ず公式で確認してください。
まず体験して、痛みと効果の感覚を確かめてから判断すれば十分です。
肌のテカリ・荒れが気になる場合
肌はセルフケアで変わる部分と、変わりにくい部分があります。毛穴の詰まりや長年の剃り跡は、自分では手が届きません。
同じくMEN’S TBCにフェイシャルのコースがあります。清潔感の3位に肌が入っていたことを考えると、優先度は低くありません。
体毛が濃くて気になる場合
腕や指、胸元。夏場や、袖をまくる場面で見えます。
女性から届いていた声の中に体毛の指摘は確かにありましたが、順位としては上の5つより下でした。匂いと髭を放置したまま体毛から手をつけるのは、順番として損です。上が終わってから考えてください。
薄毛について
薄毛も、女性が挙げる要素の中に入っていました。
ただ、ここは他と性質が違います。医療の領域なので、自己判断でどうこうする話ではありません。気になる場合は、まず医師のカウンセリングを受けて、自分がどの段階なのかを知るところからです。
無料カウンセリングを行っているクリニックは複数あります。この記事では特定の名前を挙げませんが、進行するものである以上、迷っている期間そのものがコストになるとだけ書いておきます。
元運営の視点: 誤解のないように書いておくと、施術を受ければ選ばれるようになる、という単純な話ではありません。運営で見ていて印象に残っているのは、見た目の悩みが一つ減ったことで本人の振る舞いが変わったケースです。堂々とするようになる。焦らなくなる。女性が反応していたのは、そちらの方でした。
婚活・マッチングアプリでの清潔感は、写真から始まっている
最後に、出会いの場面に絞った話をします。
アプリや婚活では、清潔感の判定が会う前に始まっています。写真です。
そして厄介なことに、写真で伝わる清潔感と、会って伝わる清潔感は別物です。写真では髪型と服とシワが見られ、会ってからは匂いと髭と手元が見られる。
つまり両方をそろえないと、どこかで必ず落ちます。写真が良くて会うと落ちる人、写真で止まっている人。運営から見ると、両方はっきり分かれていました。
写真の側は自撮りをやめるだけで反応が変わった話に、当日の段取りは初デートで気をつけることの記事にまとめています。
なお、写真で判定されているのは清潔感だけではありません。体型も、ほぼ写真の顔まわりだけで推定されています。体重を落とす前にできることが3つ残っているという話は、太っている男は不利なのかの記事にまとめました。
そもそもどのアプリを使うかから決めたい方は、年齢と目的で選ぶ診断記事もあわせてどうぞ。清潔感を整えてから登録した方が、同じ努力でも結果が変わります。
まとめ|清潔感は足し算ではなく引き算
- 「清潔感がない」は「汚れている」ではなく「手入れをしていない」という意味だった
- 減点されていた順番は、匂い → 髭 → 肌 → 手元と爪 → 服のシワと靴
- 顔の造形はほとんど関係なかった。差がついていたのは手入れの総量
- 今日できること(爪・鼻毛・シワ・靴・髭)から始める。高い服はあとでいい
- 維持が続かないなら、続けなくて済む状態を作る方が結果的に楽になる
9年やって確信したのは、清潔感は足し算ではなく引き算だということです。
何かを足して魅力を増やすより、相手が引っかかる要素を1つ消す方が、はるかに効きます。そして消す作業は、才能ではなく順番の問題です。
上から順に、1つずつ消していってください。
なお、ここで挙げた減点要素は結婚相談所で「ひどい」と言われる中身とほぼ同じでした。市場が変わっても、見られている場所は変わりません。
※本記事に記載した価格は2026年8月時点の公式サイト表示です。キャンペーン等で変動しますので、申し込み前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
※本記事で紹介したサービスは18歳未満(高校生を含む)は利用できません。
> 連載「運営時代に見た男たち」をnoteで書いています。


